Note

2018-08-25 09:00:00

No.003 視点次第

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1960's Vintage Chinese Cotton Drill Jacket

Hard Worker's BlueGray

& Light Worker's RoyalBlue

 

半世紀前のメイドインチャイナ。

一見するとイギリスやフランスのワークと

混同しそうですが、上海や香港など貿易港から

海外に影響を受けたのであろう

当時のワーカーズジャケット。

片方は激しく働いて生地が痩せ、

色褪せ、オイル、赤錆、顔料の跡の

“非”芸術的なチグハグのバランスの1着に。

そしてもう一方は殆ど使用された跡は無く、

元々のチープな薄手のコットンドリルと

ムラのあるロイヤルブルーを感じられる1着。

同年代のイギリス王立海軍や

フレンチワークのモールスキンなどと比べると、

いかんせん質の高低差がはっきりと表れています。

洋服としての評価であれば

圧倒的に欧米列強の方が良いですし、

今2018年に通用する選択だと思います。

しかしバイイングでこちらの2着に出会って、

一人っ子政策が始まる前の中華人民共和国の

第二次人口増加期に、

「発展途上中のこれからの国を支えた男達が着ていたJKT」

 という不思議な色眼鏡を掛けて、

そういえばブルースリーやジャッキーチェンの映画に

こういうオヤジがいたかもなと思うと、

 このチープさが途端に面白味、旨味に変わったのです。 

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恐らく中国ヴィンテージワーカーズジャケットと

ダークビッケンバーグやラフシモンズの綺麗なテーラードを1つのラックに並べるお店も無いんじゃないかと楽しんでいます。

OPENから本日で無事2週間経ちますが、初日から沢山の方にお越しいただき誠に有難うございます。

今回触れた様な、ちょっとニッチな視点には重きを置いてこれからも店頭でお客様にお届け出来ればと思います。

 

 

( 阿部 )

2018-08-09 17:00:00

No.002 Introduce

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 Late1950's〜 LEVI'S501XX

&

Early2000's Dries Van Noten

 

後ほどインスタグラムでも最初にご紹介する2点

 

先駆者が世の中のスタンダードを作り、

後世にもその意匠が引き継がれ、

アップデートされていく様子を見る

 5ポケットデニムパンツのデザインの対比。

そしてそのどちらにも価値を見出して

選ぶ事の出来る、現代なりの楽しみ。

イメージするMONKの一部分を切り取った様な。

 

 

そうやって日々の商品紹介は

主にインスタグラムを用いるので、

こちらのNoteは要所でトピックを挙げて参ります。

  

今回のNote No.002 introduceで触れる点は

 「余白」

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 1970's Vintage Graphic Patterned Shirt

 こちらはインスタグラムに掲載していないアイテム。

花のグラフィックと

ピクセルアートを組み合わせた様な

珍しい柄、何とも言えない色合い、

3連ボタンラウンドカフス仕様、

で、40年以上前のデザインという

襟以外に古さを感じないミドルヴィンテージ。

個人的には惹かれる点が多いですが、

取り分け古い訳でもなくデザインの好みが分かれ、

これだ、という客観的な価値は

見えないゾーンのアイテムです。

しかしながらこの様な主観の“余白”がある服は

自由で面白く、腕を奮わせるポイントに思います。

 

MONKという箱のコンテンツ自体も

これから精進していく中で変化があったり、

この様な場所で全てを情報化するのは難しいです。

上記のシャツの様に

インスタで商品紹介していない入荷アイテム、

立ち会わすスタッフやその日の店の雰囲気、

それら全ても楽しみの“余白”と捉えて

これからご期待いただければと思います。

 

店頭ではお気軽に持ち帰れるアイテム層

多少意気込んでお選びいただくアイテム層

どちらも準備をさせていただきます。

 

 

introduce(導入)というタイトルの割には

壮大なイメージを描く訳では無く

シンプルなお伝えになりましたが、

情報やお店、そしてヒネリ要素があり過ぎる時代こそ

基本を真面目にやるべきかなと、そう思いました。

 

これから時折商品に少し個性を抽出する分、尚更。

 

( 阿部 )

 

2018-08-07 11:00:00

No.001 MONK

 

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 Thelonious Sphere Monk 

セロニアス・スフィア・モンク

 

JAZZ界の巨匠の中でも取り分けて"ユニーク”と、

演奏スタイルの評価を受ける変わり者の1人。

村上春樹氏の著者には「謎の男」とまで表現される。

 

彼の個性は評価され人に感動を与えながらも、

後世には同じスタイルは生まれなかった。

「規則性ある不揃いな独特のリズム」

彼は矛盾を含む様なクセの面白さを

その場の空気と気分の中での

日々の研究とピアノ即興で創り上げてしまった。

 

同じ鍵盤、

同じ音楽の枠組みや流行、

全て同じ条件下でも誰も真似出来ない、

枠の中で自身の個性を上手く活かして尊重した

本物のアーティスト。

 

少しファッションの話にも結び付けると、

流行や洋服の種類や構造が、

現代までに出尽くしている枠の中でも

唯一無二の楽しみを創り上げるのは、

人の個性…というより「クセ」なのかもしれない。

例えば全く同じ洋服があってもセッション次第で

片方は良質さが際立つ物に、

そしてもう片方はユニークさが際立つ物へ。

洋服の魅力は想像と着眼の「余白」であり、

研究的な人に対しても、

感覚的な人に対しても、

その終わらない楽しみを繁華街の中心の

地下の部屋で即興して、共有出来たら面白いと思う。

 

洋服はJAZZなのかもしれない。

 

 ( 阿部 )

 

 

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